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694話

「勇気ってどこから湧いてきたんだろう」楊羽は自分でも不思議だった。可笑しな話だ。さっきまでは怖くて漏らしそうになっていたのに。

今回、楊羽は泣き声が外の小道から聞こえてくるように感じた。

楊羽は素早く外へ出て、ドアを開けた。叔母さんの家の間取りは他の家と違っていて、前には庭がなく、庭は後ろと右側にあった。前は小さな空きスペースがあるだけで、そこから下へ続く階段があり、その階段は自然と下の小道につながっていた。

実はこの小道は村では既に主要な道路となっていた。浴女河の下流に住む村人たちが上へ行くときはみなこの道を通る。だが主要道路とはいえ、道は非常に狭く危険だった。危険なのは、ここが中腹に...