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692話

また扉を閉め、灯りを消し、芸熙の布団に潜り込んだ。芸熙は自ら杨羽の頬にキスをして、彼の腕の中に潜り込み、幸せそうに眠りについた。

杨羽は芸熙をしっかりと抱きしめた。だが今回は、杨羽も大人しくせざるを得なかった。手も大人しく、いとこを困らせるようなことはしなかった。しかし、芸熙が白虎だということを思い出すたび、自分が抱いているのは白虎なんだと考えると、思わず硬くなってしまった。

硬くなったそれは当然、芸熙の下腹部に当たっていたが、今回は芸熙も避けようとしなかった。

芸熙は自分の下がまた濡れていることに気づいた。

田舎の夜はこうも漆黒で、静かで、長く、そして恐ろしい。

恐ろしいものが何で...