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594話

「そして第一関門を突破したら、次は冉姉さんを発情させる方法を考えなければならない。キスや愛撫のような、少しの火種があればいい」杨羽はそう考えた。そんな時、冉姉さんもスマホを手放し、静かに起き上がってトイレを済ませ、もう寝る準備をしていた。

時刻は既に十時半。

杨羽が体を反転させると、冉姉さんが自分の方を向いているのに気づいた。明らかにまだ眠りにつくには早かった。都会の人間にとって、この時間はまだ早すぎる。田舎では九時頃から次々と就寝するのとは違う。

杨羽は冉姉さんの目を見つめた。薄暗い光の中でも、彼女の瞳がはっきりと見えた。冉姉さんは杨羽の視線から逃げることはなかった。杨羽は手を伸ばし、...