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543話

突然静かになったトイレの中、二人はようやく我に返った。花語嫣は俯いたまま、楊羽の目を直視することができなかった。

「みんな待ってるわ、早く出ましょう」花語嫣は髪をさらりと撫でながら、チラリと楊羽を盗み見て言った。

楊羽はこのままでは彼女たちが呼びに来るだろうと分かっていた。先ほどの気まずい雰囲気を和らげようと、バカみたいにへへっと笑い、出る前にもう一度頭をかきながら、間抜けな調子で言った。「語嫣姉さんのおっぱい、本当に大きくて柔らかいね」

「今夜はずいぶん得したわね。お尻は見られるし、キスはされるし、おっぱいまで…」花語嫣は怒るどころか、恥ずかしそうにしていた。これは普段の彼女らしくない...