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540話

「お母さんがどうとか言うな!人生は演技だよ、全てが芝居だ」

「中に誰もいないじゃない、何が不適切なのよ。暗いし、怖いから、一緒に入って」花語嫣はそう言いながら、直接楊羽の腕を引っ張った。楊羽は困ったような、入りたくないような素振りをしていたが、実際は両足でほとんど駆け込むように入っていった。

昔から女子トイレは薄気味悪いものだ。ましてや田舎で、しかも続けて怪奇現象が起きている孤立した村ではなおさらだ。

楊羽も思わず身震いした。まさかこの行政棟の女子トイレに大きな鏡が掛かっているとは思わなかった。夜の鏡はいつも人を不安にさせる。行政棟のトイレは違うな、なんと汲み取り式ではなく、都会のような洋...