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523話

「もうすぐできるわよ」と従姉が言った。盗み口づけをされたせいか、むしろ機嫌が良くなっていた。

二分後、お菓子の準備ができた。

楊羽は一つ取って従姉に差し出し、「口を開けて、お姉ちゃん、味見して」と言った。

李媛熙はそれを見て手を伸ばしたが、楊羽はすぐに引っ込めて笑いながら言った。「口よ、食べさせてあげる」

李媛熙は彼を軽く睨みつけたが、それでも口を開けた。楊羽はお菓子を李媛熙の口に運んだ。

楊羽がお菓子を持って二階の部屋に入ると、女子学生たちは皆、予想外にも真剣に問題を解いていた。

補習が終わり、みんな帰る時間になった。

楊羽は上着と懐中電灯を手に取り、「楊先生が送って行くから、安心して。君た...