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506話

しかし、この村のすべての家庭のトイレがそんなに静かというわけではなかった。

朝方、濃い霧はまだ晴れず、どんよりとした曇り空が広がっていた。

朝なのに、まるで夕暮れのようだった。

朝、湯女村でまた死人が出たという。溺死したらしい。

前に亡くなった老人と同じように、顔が洗面器に沈んでいた。まるで昨夜の楊羽が洗面台に顔をつけたのと同じように。しかし彼には楊羽ほどの幸運はなく、一度沈むと二度と上がることができなかった。上げようとしても上げられず、手足をどれだけもがいても、頭が水の中にしっかりと固定され、溺れ死んでしまったのだ。

学校では、最近の湯女村の幽霊騒ぎが生徒たちの間で盛んに話題になっており、話...