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494話

「しかし、塞翁が馬、禍福は予測できないものだ」

変態事件はもう終わったし、少しは安心できる。この水鬼の祟りの件はそもそも解決すべき問題だった。ただ最近忙しすぎて後回しにしていただけだ。思いがけず肉体取引の話が出てきたが、それならば一石二鳥ではないか?

この取引、どう考えても杨羽の勝ちだ。

「まあいいだろう、とりあえずこの『女の水鬼』が存在すると仮定してみよう」杨羽は独り言を呟きながら、根本から推理を始めた。「幽霊というのは、冤罪を晴らせず、転生できずに、この世に留まっているものだ。だとすれば、この『女の幽霊』の正体さえ突き止めれば、すべてが自然と解決するはずだ」

聞こえは簡単だ。

待...