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40話

馬鹿二郎の父親は既に冷や汗だくになり、急いで香樟の木の根元を見に行くと、その場で気絶しそうになった。何匹かの白い虫が這い回っており、占い師の言った通りだったのだ。一気に魂が抜けたように、慌てて楊羽を追いかけた。

「先生、お待ちください!先生、お待ちください!先生はやはり凄い方だ」馬鹿二郎の父親は言葉を終える前に、一束のお札を差し出した。「先生、どうか今回は助けてください!」

楊羽はお金を受け取らず、ただ首を振り続けた。

「先生、首を振らないでください、怖くてたまらないんです」馬鹿二郎の父親は泣き出しそうになっていた。

「わかりました。人の災いを取り除くのは、私のような徳を積む者がすべき...