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374話

「わかったわ。私はただ子種を借りに来ただけよ」林依依の表情が急に虚ろになり、どこか木のように無表情になった。「さあ、電気を消して」

灯りが消えると、前回の経験があったせいか、今回の楊羽は大胆になっていた。布団に潜り込むと、積極的に林依依の体に唇を這わせた。耳から首筋へ、胸元へ、そして腹部、太ももへと、林依依の全身にキスを落としていった。

しかし奇妙なことに、林依依はほとんど反応を示さなかった。まるで死んだ魚のように、ただベッドの上で柔らかく横たわっているだけだった。

林依依に何の反応もないのを見て、楊羽はたちまち情熱を失った。これでは心がこもっていない。明らかに二人は冷戦状態だった。

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