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349話

果たして、残り三分間はまるでジョーダンが憑依したかのように姫茗一人に支配されていた。

残り30秒になった時、誰もが予想だにしなかったことに、スコアが同点になっていた。

会場の全員が唖然としていた。この田舎から来たチームが本物なのか?本当に結成されてわずか二ヶ月なのか?本当に素人集団なのか?

ほんの十数分前まで、陳校長の顔色は青ざめ、謝校長の顔は上気していたのに、わずか十数分で二人の顔色は入れ替わっていた。陳校長は興奮のあまり駆け寄って応援し始め、控えの選手たちも全員出てきて声援を送っていた。

上塘中心の神話は打ち破られるのだろうか?

元々上塘中心を応援していた生徒たちの中からさえ、楊羽のチーム...