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308話

「値下げなんてしない。豚に餌をやるくらいなら売らない。それに私が稼いでいるのは、お金持ちからのお金だし、お客様に届けているのも本当の意味での有機食品なんだから」

日曜日の午前三時、まだ真っ暗な空の下、芸熙と雅熙はまだぐっすりと眠っていた。その時、楊羽と従姉はすでに朝食を済ませ、養母を連れて、二つの大きな袋に乾物を詰めて山登りに出かけたところだった。

人生とは、本当に厳しいものだ。

今回持ってきた乾物は、若いカボチャの干物、大根の細切り干し、梅干し菜、そして少量のササゲ豆の干物(紐でつながれたもので、豆だけで外されていない)という内容で、二つの大きな袋に分け、一人一袋ずつ背負っていた。

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