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303話

「本を取りに戻るわ」張美若はそう言うと教室へと走っていった。

楊羽はクラスの花形が走る姿を見つめていた。揺れる尻が何とも色っぽく、艶やかで、本当に美しかった。クラスの花はさすがだ。顔立ちも体つきも一級品で、クラスでこれほど顔と体が同時に優れている子は他にいないだろう。

楊羽は密かにため息をついた。残念だが、あの娘は手に入らないな。そして彼はトイレへと向かった。

学校のトイレは一階にあり、ただ一つだけだった。独立した構造で、男女はもちろん分かれている。和式トイレだが、それでも悪くない。少なくとも野外の便所ではない。

楊羽は一階の廊下の突き当たりに着き、トイレに入ろうとした瞬間。

女子トイレから何...