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179話

「午後の時間はあっという間に過ぎ、みんなそれぞれ帰っていった。

「楊先生、もう少し練習してもいいですか?」そう尋ねたのは張芳芳だった。その言葉に楊羽は喜びを感じた。

「もちろんいいよ。好きなようにやっていいんだ」

「私も残りたいです」沈菲菲までもがそう言い出した。他の生徒たちはすでに走り去った後で、特に姫茗は一番早く逃げ出していた。

張芳芳はボールを手に取ると、そのままゴールに向かって投げた。すると思いがけないことに、ボールはきれいに入った。

楊羽は目を丸くした。あの位置から投げたのは、少なくともスリーポイントショットだ。まさか張芳芳は自分で言っていたように、果物を投げる練習を重ねて...