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176話

現在のところ、真の意味でのグリーンフード・ブランドは一つも存在していない。

これこそが楊羽の野望だった。全国最大の緑色食品供給者と栽培拠点になること。真に純粋なオーガニック食品を、富裕層だけを対象に販売する。金持ちからお金を稼ぐ方が簡単なのだから。

叔母さんの家で栽培されているこれらの野菜は、農薬も化学肥料も使わない純粋なグリーンフードだ。山に頼って山の恵みを食べる、それは裏庭と横の庭だけでなく、すでに米を植えた棚田以外にも、裏山のほとんどの土地に農作物が植えられていた。将来的には、山全体を借り切って栽培することもできる。水不足も土地不足もない。足りないのは販売ルートだけだ。その販売ルート...