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1640話

「どうした？この酒は口に合わないかい？私の部屋にはまだ楊梅酒があるけど、試してみるかい？」根書はそう言いながら、すでに立ち上がって奥の部屋へ向かっていった。

根書が去るとすぐに、楊羽はさっと立ち上がり、劉欣怡の炊事場へ向かった。彼女の背後に立つと、艶やかな髪から女性特有の香りが漂ってきた。

「どうして一緒に食事をしないの？」楊羽の質問は明らかに無駄なものだった。

「さっき聞いたでしょう」劉欣怡はそう答えながら、料理を作り続けた。

楊羽は奥の部屋をちらりと見た。根書はまだ酒を探している。そっと背後から劉欣怡を抱きしめ、体を彼女に密着させ、首筋に顔を寄せて彼女の体の香りを嗅いだ。

「何し...