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1616話

懐中電灯の光の下、黄色い微かな光が包み込み、それはとても幻想的だった。

「ここは不倫にはもってこいの場所だな。人目につかないし、暖かいし」と楽羽は何気なく感想を漏らした。

人間はこういう安心感のある空間を特別好むものだ。

「そうね、この田舎じゃ日が暮れたら、あちこちでヤってるのよ。こんな藁の山なんて村中にいくつもあるわ。中じゃ男と女がヤリまくってるんだから」林伊娜は楽羽を潤んだ瞳で見つめながら言った。

楽羽は林伊娜をちらりと見た。自分と同じ16歳なのに、自分よりも早熟に見える。胸元はふくらみ、わざと胸を張っているようだ。座っていても、しなやかな体つきは隠せない。また一人、早熟で発育のいい少...