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161話

「刘寡妇」の家には普段誰も訪ねてこない。農村では迷信があって、寡婦というのは夫を呑む存在とされているからだ。おまけに家は村の南端に位置し、その先は田んぼしかない。だから普段は人が訪ねてくることもなく、来たとしても張陽のようなチンピラか明叔のような色ボケ爺さんくらいだった。

そのため「刘寡妇」は入浴にもそれほど気を使わず、かまどの前に大きな木の桶を置いて、裸のまま平気で体を洗っていた。そばでは息子の笨二牛が遊んでいる。

農村では、ノックなどという習慣はない。皆友好的で、門が開いていれば、そのまま入るものだ。楊羽もそうして中に入ったのだが、目にした光景にはたまげた。

もし楊羽に入浴姿を見られ...