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1608話

「よっしゃあ!」

楊羽は手に持った山刀を鬼王の腕めがけて振り下ろした。その腕を切り落とそうとしたのだ。

身のこなしの鋭い楊羽は、跳躍の高さも力加減も凶暴なものだった。

鬼王の動きは鈍く、楊羽の山刀は鬼王の腕に生々しく食い込んだ。たちまち鬼王の腕は根元から切り落とされ、林依依もろとも地面に落ちた。

鬼王は自分の腕が切られたのを見ると、勢いそのままに一蹴りを放った。楊羽はたちまち蹴り飛ばされ、地面に叩きつけられた。

地面に落ちた半分の腕からは不気味な「プチッ」という音が響き、まるで硫酸に触れたかのように空気中で溶け、一面の血の水たまりとなった。

そして鬼王の切断面から新しい腕が伸び、元...