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1536話

店から数百メートル離れた路地の入り口で、蕭晴という女性警官がすでに待っていた。

「こんな早くに呼び出して、何の用なの?」蕭晴は口に油条(揚げパン)を咥えたまま言った。彼女の性格によく合っている光景だった。

「見せたいものがあるんだ、しっかり調査してほしい」

楊羽はそう告げた。

昨夜の出来事は必ず注意を引くべきだ。以前の終末と関係があるに違いない。

楊羽は蕭晴を連れて路地に入ったが、かなり奥まで進んでも何も見つからなかった。

「何を見せるつもりだったの?」蕭晴は首を傾げた。

「全部消えた?」楊羽は壁に手を触れたが、気持ち悪い粘液も血まみれの頭部も何もなかった。

「からかってるの?忙し...