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1373話

李雅熙はその言葉を聞いて、さらに怒りが湧き上がり、体ごと従兄に飛びかかって、しっかりと懲らしめようとした。

これまでなら、杨羽はいつも逃げ回って殴られるのを避けていたものだ。しかし今回は、おそらく厲鬼事件の後で心が軽くなっていたせいか、逃げるどころか、妹の両手をぐっと掴んで、体を一転させると、そのまま妹の上に覆い被さった。

二人は互いの目を見つめ合った。

「早く退きなさいよ!」下敷きになった妹は暴れながら罵った。しかし杨羽はあえて動かず、意地悪く言った。「いつも従兄は大色狼だの、大流氓だの、スケベだのって言うけど、一度も妹に手を出したことないだろ?今回は、本当に大色狼になってやるよ」

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