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1263話

「え?」「楊羽は目を丸くした。昨夜のことを責めるんじゃないのか?」楊羽は額を叩いた。許嫂が口を挟んでくれて助かった。もう少しで自分から余計なことを言うところだった。

「お安い御用ですよ。私の部屋は空いてますから。感謝はありがたいけど、柳おじさん、どうして包丁を持ってるんですか?」楊羽はその包丁に驚いて頭が回らなくなっていたのだ。やはり道理があれば天下どこへでも行けるが、理不尽では一歩も進めないものだ。

「ああ、これか。外で牛の餌になる草を刈りに行くところなんだ。この二日ほど忙しくて牛が飢えてるんでね。はは」柳天は笑いながら説明した。

楊羽は再び額を叩いた。まったく自分で自分を怖がらせてい...