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1188話

「洛溪が自分を売ったことについて、楊羽は彼女に苦い思いをさせたい気持ちもあったが、女と細かいことを気にしてどうするという思いもあった。蘇心琪が騒がなかったことが、最大の慰めだった。だから、蘇心琪がお風呂から出てきたとき、楊羽は彼女を抱きかかえてソファに押し倒した。

「もう、先にお風呂に入ってよ。いつも人に会うとこんなに急いで」蘇心琪は楊羽の汗臭さを嫌がった。

「どうせ、また後で入り直すんだろう」楊羽はそんなことは気にせず、蘇心琪の首筋にキスを落とした。

「もう、大きなリビングなんだから、電気消してよ。誰かに見られちゃうわ」蘇心琪はこういうことを人に見られるのが恥ずかしく、どうしても電気を...