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1178話

ゾンビは愚かで、同時に賢いものだ。特定の法則に従って行動する。一跳びして木の梯子を飛び越え、二階へと上がった。二階の床板が「ドンドン」という音を立てた。

小美はすぐに眠りについており、音をまったく聞いていなかったが、階下の趙迎は耳を澄ませていた。

ドアが「キィ」と音を立てて開いた。小美は鍵をかけていなかったのだ。

夜は漆黒で、静寂に包まれていた。

部屋は狭く、小美は布団の中でスースーと眠っており、彼女のベッドの前に人が、いや、ゾンビが立っていることにまったく気づいていなかった。

その沐老ゾンビは小美のベッドの傍らに立ち、左右に嗅ぎまわり、突然身をかがめて小美の体の上を嗅ぎ回った。小美はまっ...