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1176話

許嫂は自分の下に押さえつけている楊羽を見つめていた。彼は驚いた表情で自己を見返している。二人の視線が絡み合い、なかなか離れない。許嫂の顔がぱっと赤く染まった。

自分はいったいどうしてしまったのだろう?許嫂は少し怯えた。

真夏のことで、二人とも着ている服は元々少なかった。服越しとはいえ、肌と肌の間はほんの僅かな距離しかない。許嫂の胸の膨らみと楊羽の逞しさは、お互いにはっきりと感じ取れた。許嫂の顔は完全に真っ赤になっていた。

その場の空気は一気に気まずくなった。

許嫂は慌てて立ち上がり、背中を向けて楊羽に背を向けたまま、言葉を発することができなかった。

そのとき、楊羽は機を見て扉を閉め、...