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116話

霧が迫り、すぐに辺りを包み込みそうな様子に、二人は急いで足を速めた。

帰り道では、竹林を通りかかり、幸運にも大きな春の筍をいくつか掘り当て、二人は大喜びだった。

家に着くと、楊羽は黄連の根を裏庭に植え、残りは細かく刻んで明日天井で干すことにした。収穫は多くなかったが、あと五日もあるから、もう少し採れるかもしれない。

あの花については、楊羽は割れた皿に土を入れ、水をやって植え、自分の屋根裏部屋の窗辺に置いた。鶏に啄まれないようにするためだ。

夕食の時、楊羽は計算していた。

卵と魚でも百元近く使ったし、来週の給料は1200元、それに野猪の200元、卵と魚の100元、薬草が売れれば300元ほど入るか...