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1050話

「早く誰かを連れてこい！」黒山の爺さんは怒鳴りながら、両手で矢を抜こうとしたが、矢はあまりにも深く刺さっていた。

潘彩児は慌てふためき、転げるようにして人を探しに走り出した。この女、後ろ盾を失うとたちまち輝きを失い、孤高を気取ることすらできず、まるで淫売のような姿になり下がっていた。

「楊羽め、貴様だけは絶対に食ってやる！」黒山の爺さんは天に向かって怒りの声を上げた。

潘彩児が村人を一人捕まえて黒山の爺さんの前に投げ出した時には、爺さんはすでに衰弱していたが、ようやく矢を抜き取っていた。人間を目にした途端、両目を輝かせ、何も言わずに舌を伸ばした。ミミズに舌があるとは？

その舌は極めて長く尖って...