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1046話

その神剣は瞬く間に赤い光を放ち、燕霊が空中で数回振りかざすと、たちまち八卦の形をした光のスクリーンが出現した。続いて「嚇」の字が放たれると、その八卦が横に倒れ、鋭利な切断面のように巨大なミミズの頭部へと直撃していった。

その大きな頭は剣気が飛来するのを見ると、突然激しく息を吸い込み、剣気に向かって怒りの咆哮を放った。

この咆哮は天地を驚かし鬼神をも泣かせるほどで、たちまち巨石が飛び散り、塵埃が舞い上がり、まるで竜巻のように広がった。咆哮と八卦の剣気がぶつかり合い、「ドン」という音とともに爆発した。

しかしその咆哮はなお続き、村人たちは次々と吹き飛ばされ負傷していった。

「後山に誘導する...