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1040話

「最近、干乾遺体の噂も聞かないね」

まるで大戦前の静けさのように感じられた。

教会の中で、燕霊、楊羽、李若蘭が一緒に問題について話し合っていた。

「黒山の妖怪は必ず倒さなければならない」これが燕霊の考えだった。「奴は必ず何とかして聖樹を破壊しようとするだろう。聖樹の結界がなくなれば、本来の姿で山を下りることができる。そうなれば村全体が生き地獄になってしまう」

「なぜ政府に任せないんだ?」楊羽は尋ねた。

「政府は私たちの話なんて信じないわ。特殊部隊を派遣して妖怪と戦わせるなんて、あまりにも荒唐無稽でしょう」李若蘭は笑いながら答えた。「この前、林雪茹が帰って正直に報告したけど、結果はどうなったと思...