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1026話

二つ目の件だが、山兄貴が手下を連れて刀や銃、粉や金を持ち出し、一つ一つ見せびらかしながら、俺たち黒鷹組がどれだけ凄いかを吹聴して、思いっきり見栄を張ったんだ。市民の目は節穴じゃない。ますます我慢ならなくなって、事態が再び燃え上がった。

裏では黒鷹組の連中も自分たちの仕業ではないことを知っていたし、市委書記や市長も誰かが背後で意図的に騒ぎを起こしていることを分かっていた。だがどうしようもない。市民は気にしないんだ。彼らは黒鷹組が暴力団だと知っているだけで、信用なんてしていない。

そこで中央から厳命が下された。影響が大きすぎる、深刻すぎるということで、省に徹底的な暴力団掃討を命じ、市民への交代...