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1011話

「でも、今この二人は逃走中で、どこを探せばいいか分からないじゃないか」

「このまま死を待つしかないの?」

「村の長老たちに聞いて回るしかないわ。この辺りで蠱毒を使ったり、呪術ができる人がいないか」李若蘭が提案した。

今はそうするしか方法がなかった。

そこで、李若蘭は一人で一組、楊羽は従姉と一組になって、東へ西へと家々を訪ね歩き、蠱術に関する手がかりを見つけようと努めた。

あちこち尋ね回った甲斐があって、夕暮れ時、本当に降頭術を使える人を見つけることができた。

三人は興奮し、時間を無駄にせず、すぐにその家へと向かった。

その家は浴女村ではなく、隣の紅杏村にあった。紫舒の住む村だ。紅杏村という...