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1000話

陽羽は後ろから葉暁彤を抱きしめた。葉暁彤はびくりと体を震わせた。

「人生をやり直せるなら、俺は高校時代、絶対に君を追いかけていたよ。君と情熱的に恋をして、逃げ出したりしなかった。高校三年間、君の英語の授業を受けていたのは、この人生で一番幸せで素晴らしい時間だった」

実の従姉妹の次に、葉暁彤先生は陽羽が好きになった二人目の女性だった。中学時代、正直なところ陽羽は女性にそれほど興味がなかった。男子はみな成長が遅いものだ。さらに遡れば、まだ股割れズボンをはいていた小さな子供の頃のこと。従姉は彼の目覚めさせてくれた最初の女性であり、初めて好きになった女性だったが、あの頃の好意はあまりにも純粋すぎる...