




1話
「これは初春、万物が交尾の季節を迎える頃。」
楊羽がこの村に支援教師として来てから数日が経っていた。この日の昼下がり、学校の裏山にある大木の下で涼んでいると、前方から「シュッシュッ」という音が聞こえてきた。蛇かと思った楊羽は、慌てて草むらをかき分けて覗いてみた。
その光景に、楊羽は鼻血が出そうになった。
一人の村の女性が背を向けて、ズボンを下ろし、しゃがんで用を足していたのだ。農村の女性というのはなんと開放的なことか。こんな白昼堂々としゃがんで用を足すなんて、本当に奔放極まりない。
「あれは芳芳のお母さんの楊さんじゃないか?」
楊羽は気づいた。芳芳は自分のクラスの生徒で、初日に楊さんが連れてきたので、少し印象に残っていた。
あの時見た楊さんは、豊満な体つきで、肌の白さが際立っていて珍しかったので、楊羽の記憶に残っていた。今日、図らずも楊さんの大きなお尻を目にするとは。この村は本当に春の色香に溢れているものだ。
楊羽がじっと見入っていると突然、楊さんが「あっ、蛇!」と悲鳴を上げた。
楊羽は急いで駆け寄り、心配そうに尋ねた。「楊さん、どうしました?」
楊さんが顔を上げると、その場で顔を真っ赤にした。自分がここで用を足しているところを見られてしまい、恥ずかしくて仕方がない。急いでズボンを引き上げると、顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに言った。「蛇に噛まれたみたい。」
楊羽は辺りを探してみると、確かに一匹の模様のある蛇が、一目散に逃げていくのが見えた。
「楊さん、あの蛇、頭が三角形だったから、毒蛇かもしれません!」楊羽は説明した。
楊さんは毒蛇と聞いて、顔が青ざめた。「毒蛇?どうしたらいいの?」
「町まで数時間かかりますし、本当に毒蛇だったら、間に合わないかもしれません」楊羽は楊さんを怖がらせるつもりはなかったが、毒蛇は猛毒で、発症が早い。もし早急に治療しなければ、命の危険があるのだ。
このことは楊さんも当然わかっていた。村では毎年蛇に噛まれて亡くなる人がいるのだから。
「じゃあ、どうしたらいいの?」楊さんは口が乾き、非常に焦っていた。少し考えてから、恥ずかしそうに言った。「あなた、私のために毒を吸い出してくれない?」
「それは...」楊羽は一瞬たじろいだ。人命救助は善行だし、毒を吸い出して飲み込まなければ問題ないはずだ。「わかりました、楊さん。どこを噛まれたんですか?」
「どこを噛まれたか」と聞かれ、楊さんは明らかに恥ずかしがった。言葉に詰まりながら「噛まれたのは...」と言いかけた。
「楊さん、早く言ってください!」楊羽は焦っていた。
楊さんの顔はさらに赤くなり、「お尻を噛まれたの」と言った。
ぷっ!
楊羽はまた鼻血が出そうになった!こんな偶然が!
「楊さん、命が大事です」楊羽は説明した。今はどこを噛まれたかなど気にしている場合ではない。吸い出して人命を救うことが先決だ。
楊さんはうなずき、顔を赤らめて、楊羽をまともに見ることができなかったが、それでも恥ずかしそうにズボンを脱いだ。
楊羽は一目見て、笑いながら言った。「楊さん、お尻本当に大きいですね!」
「冗談言わないで」楊さんはさらに恥ずかしくなった。
楊羽は身をかがめ、楊さんの大きな白いお尻に向かった。村の女性たちはなぜみんなお尻が白いのだろう。家のおばさんも、いとこも。
楊羽はその白く輝くお尻をしばらく眺めてから、やっと本題を思い出し、探し始めた。
「楊さん、見つからないんですが!」楊羽はお尻を見ても蛇に噛まれた跡が見つからなかった。
楊さんは恥ずかしそうに振り返り、「もう少し下よ」と言った。