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599話

心に自信を持てば、勇気も湧いてくるものだ。

私は女囚の組長に手を振り、言った。「こんなに多くの人が残業に志願してくれて嬉しいよ。まず戻って作業を始めてくれ。残りは私がなんとかするから」

女囚は私を見つめ、目を二度ほど瞬かせると、恩赦でも受けたかのように笑い、小走りで自分の作業場へと戻っていった。

しかし、その女囚が立ち去るやいなや、衛大隊長が向こうから青筋を立てて私の方へ歩いてきた。

私は穏やかな笑みを浮かべながら彼女に二歩近づき、足を止めた途端、衛大隊長はまず鼻で笑い、言った。「ほら見たことか、やっぱりあなたは若すぎるのよ。言ったでしょう、食事の追加だけじゃこの連中は動かない...