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588話

卫大隊のある第四監区は、刑務所全体の被服工場の中で最大規模を誇っていた。

整列した縫製設備を見ていると、心強さを感じずにはいられなかった。

今は女性受刑者が機械を操作している姿はなかったが、その威容だけでも十分に圧倒されるものがあった。

卫大隊は女性受刑者たちを集め、工場の奥にある臨時倉庫で訓示を行い、これから始まる生産のための動員準備をしているのだろう。

広大な工場を通り抜け、奥の倉庫に着くと、案の定、卫大隊が女性受刑者たちの間で情熱的に訓示を行っていた。

私は外で待っていたが、五分経っても彼女が話を終える気配がなく、これ以上待ちきれなくなった。

ドアの所まで行き、ノックを二回す...