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565話

人生の境遇は、いつも身分や地位と密接に結びついているものだ。

以前はこの言葉の深い意味をあまり実感していなかったが、警備隊の副大隊長に昇進してから、確かな変化を感じるようになった。実際の権限のない閑職とはいえ、何かが違うと実感している。

今、衛大隊長と話をしていても、お互いの距離が目に見えないところで縮まっているのを感じる。

事務所に入る前、彼女は私の腕を引こうとした。遠慮なく手を伸ばし、話し方も気さくで、冗談を言いたいときはすぐに口にする。これらは現実的な証拠だ。

以前、教育管理科で昇進する前、私は苦労して図書室を設立し、議論の的になったこともあった。あの頃は衛大隊長に頼んで女性受刑...