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561話

余監と梁大隊が部屋に入ってきた瞬間、二人は顔を上げて私を見た。

梁大隊は私だと分かると、目が一瞬光った後、すぐに顔を背けた。顔全体に嫌悪の色を浮かべている。

一方、余監は私を見ながら太い眉を二、三回動かし、軽蔑の目を向けて、見向きもしなかった。

余監の今の様子を見ると、まさに得意絶頂といった感じだ。きっと今回の尹監や楚監との争いで優位に立ち、さらに傲慢になったのだろう。

そうに違いない。さもなければ、政教処の代理管理というような重要な仕事が、何かと失敗ばかりの高主任に任されるはずがない。

先ほど金苗が説明したところによると、監獄の会議で余監が高主任を代理に推薦し、尹監と楚監がそれに同...