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560話

一通り考えてみると、陶文霞が渝源の交通警察隊の快適な仕事を捨ててここに来たのは、出世を目的としていない以上、唯一残る理由は、ここの編制と待遇を重視したということだ。

つまり、端的に言えば、お金のためだ。

二つを比較すると、女子刑務所は交通警察隊よりも総じて優位性がある。

体制内に入れば、待遇は自然と上がり、少なくとも交通警察隊で補助警察をやるよりはマシになる。

陶文霞の身分からすると、彼女は交通警察隊では編外人員だった。交通警察隊にはグレーな収入も少なくないが、それらはほとんどが上層部と正規の警官のものであり、彼女のような協警とはあまり関係がない。

これを見ると、陶文霞が女子刑務所に...