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550話

私は面会室の外にいて、ちょうど厳大隊と許雯雯が中で話しているのが見えた。

角度の関係で、厳大隊は私を見ることができない位置にいる。

しかし、この面会室で二人がこんなに率直な話をしているのを聞けるとは、少し意外だった。

許雯雯は厳大隊が彼女に枠を与えないと言うのを聞いて、その場で涙を流した。

それでもなお厳大隊は容赦なく、手で許雯雯を指さしながら言った。「枠が欲しいなら、私の言うことをきちんと聞きなさい。今年の枠はもう全部約束してしまったから、ないのよ。来年、あなたの働きぶりが良ければ、大労積の枠で補償してあげるかもね」

厳大隊の言葉を聞いて、私の心は怒りで震えた。

くそっ、この厳大...