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52話

当直室を通り過ぎる時、張姉さんが当直ではなかったので、私はスムーズに外に出ることができた。

先ほどの心配は杞憂だったようだ。

監獄の外に出ると、ちょうど夕食の時間で、多くの人が食堂へ向かっているのが見えた。私は思わず彼らについて行った。

やはり避けられないのは、ここで働く女性たちの視線だ。仕方がない、普通の男性がここに来れば、こういう扱いを受けるのだ。

私のように格好いい男が、彼女たちの目には、まるで罪のような存在だ。人に二度見されるという罰を受けなければならない。

食堂に着いたが、あちこち見回す気分ではなく、ただ配膳口に向かった。

「林陽、こっちだ、こっちに来い」

配膳口に着く...