




5話
三日後、私は女子刑務所からの採用通知を受け取り、学校の行政部で報告書類を提出した。もはやここに一片の未練も持っていなかった。
簡単な準備を済ませ、早朝に起き出して女子刑務所のある場所へと直行した。
定川県のバスターミナルを出ると、黄昏の中でこの少し遅れた感のある県城を眺めた。
目に映る光景は、まるで一世紀も時代を超えたような感覚だった。
街並みは古く、道路の両側に並ぶ店々は向かい合わせに軒を連ね、販売する商品や雑貨は直接通りにまで並べられていた。急速に発展した江安市とはまるで別世界だった。
実際、こういった状況については、ある程度の心の準備はしていた。
どこの刑務所が繁華な都会の中心街に設置されるというのだろう?罪を犯した者たちを罰し、苦しめるのは当然のこと。もちろん、条件が最も悪く、最も苦痛を与えられる場所に送られるのだ。
この点については、疑問の余地もない。
だが、それを自分自身に当てはめて考えると、気持ちが沈んでしまう。
私、林陽は幼い頃から勤勉に物事に取り組み、前向きで楽観的な心構えを持ち、常に一番を争うタイプだった。
しかし、これほど長年努力してきて、文武両道で、顔も超イケメンなのに。司法学院を卒業したというのに、まさかこんな場所に左遷されるとは、一体誰に何をしたというのだ?
今、私の手元にはわずか百数十元しかない。この田舎町に赴任するために、両親にこれ以上お金を頼むのも気が引けた。
女子刑務所は県城から約20キロほど離れていると聞いている。今や日も暮れかけているので、明日できるだけ早く刑務所に向かうしかない。
この程度のお金では贅沢はできない。夕食と宿泊費、節約していかなければならない。
人間というのはそういうもの、計算高くなれないものだ。お金のことを考え始めると、気分が悪くなる。
しかし、どんな状況でも楽しみを見出せる私は、すぐに新たな発見をした。
定川県はこんなに貧しい場所だが、女性たちはどれも非常に美しい。
心の中で考えてみた。おそらくこの地域は大規模な開発を受けておらず、環境も大きな破壊を免れている。そのため原生態をより多く保持し、水も美しく人もまた美しいのだろう。
もしそうだとしたら、それは素晴らしいことだ。
私は心の中でそう思いながら、通りを行き交う女性たちを自然と眺め始めた。
何人かの美女を見かけた後、手持ちのお金が少ないという不快感はいつの間にか消え去っていた。
ここの女性たちは年齢に関係なく、肌が特別に良くて、白くてつややかで、その顔立ちも飽きることなく見ていられる。
特にここの女性たちの体つきは、出るところは出て、平らなところは平らで、肉付きのいいところは触れば感触も間違いなく良さそうだ。
何人かの花のように美しい女性が私の前を通り過ぎると、心がときめいた。
これから美女たちと接する機会があれば、それも悪くないかもしれない?
女子刑務所に勤務することは、江安に残るよりは劣るが、少なくとも公務員の身分は得られる。時間があれば故郷に戻って、制服を着て親戚や友人の前でちょっと公務員の威厳を見せびらかすこともできる。仕事の合間に県城で魅力的な女性たちと知り合うことができれば、ふん、俺の心も落ち着くというものだ。
しかし心が落ち着いても、腹が減っては何もできない。女性がどんなに美しくても、それを食べて生きていくわけにはいかない。
この手の場所は大都市と違って、完全に暗くなると食事も宿泊も問題になる。野宿するわけにはいかない。「貧しい山と荒れた水には曲がった民が出る」という言葉があるように、夜中に大通りをうろついていると、ごろつきや不良に出くわして、自分から面倒を招くことになる。
店が閉まる前に、急いで小さな店を見つけて腹を満たそう。
そう考えながら、私はバッグを背負って足早に通りを進んだ。
すぐに遠くに小さな食堂が並んでいるのが見え、隣接していくつかの小さな旅館もあった。
あまり大きくない店構えを見ると、値段もそれほど高くないだろう。これで食事と宿泊の問題が一度に解決できそうだ。
遠くに麺屋が見えた。湯気が立ち込め、賑やかそうで、きっと繁盛しているのだろう。
食事をするなら、賑やかな場所に行くべきだ。
賑やかな食堂なら少なくとも、そこの料理の味が悪くないことの証明になる。
今の私のような状態では、熱い汁麺が一杯食べられて、野宿せずに済むだけでも十分満足だ。
私は麺屋に向かって足を早めたが、まだ十数メートル離れたところで、隣の路地から突然もがくような叫び声が聞こえてきた。その間に不思議な息遣いも混じっていた。
職業的直感が告げていた、ここには何かがある…