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49話

鐘紫荷が私の突然の硬直に気づき、ただぼんやりと彼女を見つめている私に、一瞬戸惑いの表情を浮かべた。

おそらく私が突然心臓発作でも起こしたのではないかと疑ったのか、緊張した顔で手を上げて私の顔の前で振った。

「林隊長、大丈夫ですか」

彼女の心配そうな問いかけを聞いて、思わず笑みがこぼれた。「何でもないよ、小荷。君があまりにも綺麗だから」

鐘紫荷の顔がみるみる赤く染まった。

彼女が顔を赤らめるだけなら、私にとってはもう珍しいことではない。彼女の照れ顔には少し慣れていたからだ。

問題なのは、私が彼女の体が透けて見えることに気づいてしまったことだ。薄い囚人服は彼女の美しい曲線を...