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462話

食堂とは本来食事をする場所であり、まだ閉まっていない以上、食べ物がないなどというのは嘘だ。

窓口に顔を近づけて横を覗き込むと、大きな釜に白いご飯がまだ半分以上残っているのが見えた。

「あれは飯じゃないですか?」

私は窓口の奥に立っている女性に少し腹を立てながら見つめ、思わず声を上げた。

その女性は眉を吊り上げて私を見ると、とげとげしい口調で言った。「あれは明日のチャーハン用よ。今晩の食事はもう終わったわ」

配膳担当の女性がこんな口調で話すのは、非常に不愉快だった。

くそ、私は女子刑務所の正式職員だぞ。食堂で食事ができないなんて生命線を断たれるようなものだ。普段は外のレストランで食べ...