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458話

私と竇寧は小道を遠くまで下ってきた。この先を抜ければ女子監房の食堂の倉庫だ。

ここは比較的静かなので、あの罵声が一層はっきりと聞こえてくる。

ずっと止まない罵り声を聞いていると、私は少し眉をひそめた。

声を聞くと、なんだか聞き覚えがある。

でも、この人は誰だろう?

なぜここで人を罵っているのだろう?

少し考えてみると、頭の中にある人物が浮かんだ。

こんなにひどい言葉で罵るなんて、おそらく第五監区の生産担当責任者の蔡隊長だろう。

きっと彼女だ。私は聴覚がいいほうで、一度会えば相手の容姿や表情、声が長い間頭に残る。再会すれば、すぐに思い出せるのだ。

以前、蔡隊長は私を訪ねてきて、...