女看守長

422話

人は皆、私心を持つものだ。それはどこにいても通用する真理。

余監が今日まで華々しく歩んできたのだから、彼女は決して愚か者ではなく、この最も単純な道理を理解しているはずだ。

彼女は最近、少し頑固になり、傲慢さすら見せているが、決して馬鹿ではない。

私が思うに、彼女はきっと、副監獄長たちが自分の算段を働かせ始めたことで、もはや彼女らを使って尹監を包囲することができないと気づいたのだろう。それなら、自分の計画の中で彼らに苦い思いをさせた方がいい。

そして彼女は間違いなく、女子刑務所での自分の基盤はこれほど強固なのだから、たとえ尹監の提案する民主選挙をさせたとしても、自分への脅威にはな...