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399話

江枫の不満そうな顔を見て、俺は口元を緩めて笑った。

「なあ江少、先輩、そんなに大げさに怒る価値あるのか?」俺は冗談めかして言った。「堂々たる御曹司として何でも手に入るのに、こんな手柄ごときで?」

江枫は俺を睨みつけ、怒りを露わにして言った。「手柄の問題じゃないんだ。お前が自ら川に入って得た結論なのに、骨折り損のくたびれ儲けになるわけにはいかないだろう。お前のためにも、俺はこの腹立たしさを飲み込めないんだよ」

「まあまあ」俺は笑いながら手を振った。

「だめだ、絶対にだめだ」江枫は断固とした口調で言った。「世の中にタダの桃なんてないんだ。俺の仲間たちも力を尽くしたんだ。功績をただで...