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366話

窦寧を見下ろしていると、彼女が自ら過去の心の傷を私に打ち明けてくれたことに、思わず憐れみの情が湧いてきた。

どんな言葉で彼女を慰めればいいのか分からない。もしかしたら、黙って彼女の傍らに立ち、彼女を拒絶しないことが、最良の慰めなのかもしれない。

窦寧は私の顔を一瞥した後、視線を落として自分の足先を見つめた。

彼女は苦笑いして続けた。「私はこの世の薬物に関わる人間全てが憎いの。だって、お母さんを殺したあの薬中は、私の実の父親だったから。憎いわ。何も悪くない私が、どうしてこんな痛みを背負わなければならないの？」

窦寧の瞳に、きらりと光る涙が二粒浮かんでいるのを見て、私の胸がなぜか締め付けら...