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336話

一生懸命に稼いだものを誰かに譲り渡すなんて、誰だって受け入れられない。

まったくその通りだ。よほど頭がおかしくない限り、大金を手放すなんてしないだろう。

すべてのパソコンを曾禄に譲るなんて、俺だって心が痛む。

だが、そうしなければ命さえ危うい。こんな状況で金にしがみつくのは、バカだけだ。

小幺はまさにそうだった。彼は動揺しやすく、ここにあるすべてを譲ると聞いた途端、体が震え、何か言いかけた。幸い俺はすぐに気づき、一瞥で彼を制止した。

彼らが反応する前に、俺は躊躇なく曾禄に言った。「禄兄貴、この稼ぎ方は俺が思いついたものです。本当は兄貴と組もうと思ってたんですが、当時は儲かる...