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32話

「強兄貴、そんな言い方されると、なんだか不安になるんだけど?」

私は薛強を呆然と見つめ、彼が私を売り飛ばすんじゃないかと本当に心配になった。

薛強は私がそこで固まっているのを見て、手を振りながら笑いかけた。「そんなにびびた顔するなよ。ただ飯を一緒に食べに行くだけだろ」

彼のどこか意地悪な笑みを見ていると、単なる食事だけではすまないような気がしてならなかった。

「強兄貴、食事は食事だけど、先に言っておくけど、もし私になにかさせようとしたら、責任取れないからね。今なら帰れるし」

「帰るって何言ってんだ?」薛強はベッドに座ったまま身体を震わせて言った。「正直に言うよ、お前が金苗も...