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3話

「唐洁との関わりを続けても何の意味もない。夏薇を探さなければ」

ここ数日間、みんな評価や配属先の手続きに追われていた。確かに夏薇には会えていないし、彼女が今どんな状況なのかも分からない。

唐洁は夏薇が私を振ったと言ったが、信じられない。そんなことがあり得るだろうか?私たちは三年間も付き合ってきたのだ。

今すぐ彼女に会いに行って、事実をあの人たちに見せつけてやる。私たちの愛は揺るぎないものだということを。

女子寮に直行し、横にいる女子学生たちの悲鳴など気にせず、階段へ向かって足を踏み出した。

しかし、まだ一段も上がらないうちに、寮母さんが水がめのような腰つきで階段の入り口を塞いでいた。

「どこから来た小僧だい?ここが女子寮だと分からないのかい。そこで止まりなさい、すぐに出て行きなさい」

私はその場に立ち止まり、寮母を見上げた。

「お姉さん、僕、林陽ですよ。夏薇を探しに来たんです」

寮母は私を見て一瞬固まったが、すぐに口元を緩めて笑った。学校の優等生である私にも多少の顔が効くようだ。

「あぁ、お前か...この小僧め、上半身裸でここに来るなんて。女子寮は男子禁制だよ」

「お姉さん、夏薇に本当に用があるんです。上がらせてください」

私は懇願した。ここは寮母の縄張りで、誰も簡単に無理は言えない。皆が仕事に追われて神経質になっているこんな時に問題を起こせば、誰かに告げ口されたら、その結果は耐えられないだろう。

寮母は目をきらきらさせながら私の逞しい胸板を上から下まで見回し、その視線に私は全身の毛が逆立つ思いだった。

「若いねぇ、どうしてそんなに焦るんだい?」

「焦ってなんかいませんよ」

「焦ってなければこんな格好でくるかい?今私に見られたのは、一体どういうつもりなんだい?」

私は困り果てて手を振り、どうやって寮母の機嫌を取って上階に行けるか考えていたとき、背後から甘い声が聞こえてきた。

「林陽、ここで何してるの?」

声の主は方倩だった。夏薇のルームメイトであり、親友でもある。彼女の登場に私はほっと息をついた。彼女なら今の厄介な状況を解決してくれるだろう。

方倩と夏薇は何でも話し合う仲だ。彼女からなら夏薇のここ数日の状況を必ず聞き出せるはずだ。

私は寮母を置いて、数歩で方倩の側まで行き、焦る気持ちから思わず彼女の肩をつかんだ。

「方倩、夏薇に会った?彼女の携帯は電源が切れてるんだ。何かあったの?寮にいるの?」

立て続けに質問を投げかけると、方倩の頬に赤みが差し、唇が微かに動いたものの、声は出なかった。

そのとき私は気づいた。彼女の髪が濡れていることに。

どうやら学校の浴場から帰ってきたところのようだった。女子寮に近いからか、彼女は簡素なキャミソールドレスだけを身につけていた。

私が話しながら彼女の肩を何度か押したせいで、キャミソールのストラップが緩み、中に隠れていた豊かな膨らみとその谷間がほとんど無防備に私の目に入ってきた。私はあのピンク色の可愛らしい突起まで見てしまった。

私は急いで彼女の肩から手を離した。「ごめん、方倩。ちょっと焦りすぎたみたいだ...」

方倩の頬の赤みはさらに鮮やかになり、明らかに私が彼女のプライベートな部分を見てしまったことを彼女も理解していた。

しかし方倩は怒るどころか、私の胸元に目をやりながら恥じらいの表情で言った。「大丈夫よ、林陽。実は私...」

彼女の言葉の裏にある意味を理解し、私はそれ以上彼女に言わせなかった。

夏薇は以前、方倩も私に好意を持っているかもしれないと言っていた。

しかし私は方倩に興味を持てなかった。今は早く夏薇の状況を知る必要がある。

「方倩、早く教えてくれ。夏薇はどこにいるんだ?彼女が電話に出ないから、俺はもう死にそうなくらい心配してるんだ」

方倩の表情が曇り、少し躊躇してから言った。「林陽、彼女がどこに行ったか、本当に知らないの?」

方倩の言葉に私は固まった。

私が知っている?

何を知っているというんだ、知っていたら上半身裸でここに来るか?

「まさか夏薇、行ってしまったの?」

方倩は小さく頷いて言った。「彼女の家族は半年前からずっと準備してたのよ。あなたが知ってると思ってた」

私はその場で呆然とした。

夏薇は一度も私に言わなかった。彼女は半年前から準備をしていたというのに、私は今まで何も知らなかった。

「彼女は昨日出発したわ。ビザが手に入ったから、海外に行ったって。でも私には他言しないでって...」

方倩の言葉に、私の頭の中で嫌な音が鳴り響いた。

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